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2010年7月5日月曜日

■スクリーン越しの風景

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学生服を着ていたころ、あこがれていた、RayBan WAYFARER。
当然、本物は買えるはずもなく、安っぽい偽物を持っていた。
そんな小僧には憧れで、「いつか本物の似合う大人になりたい」
とおもっていた。
カッコはともかく、いつからだろう、日の光がやけに目にしみるようになったのは。
日中は冬でもサングラスをかけていた。

先日、たまたま立ち寄った店で、ただひとつ、ウェイファーラー があった。
暗めのべっ甲フレームでボクにも違和感はなさそうだった。
その店はさいごんでは珍しく、本物を扱っている店だそうだ。

そうして手に入れた WAYFARER。

あの時の自分からみて、はたして、“似合う大人” になったのだろうか。


 そんなことを、信号待ちで店のガラスに映る自分を見て、おもうのである。

一瞬、あの時の自分が微笑んだように、みえた。


      *             *                *



WAYFARER:RB2140-902
【COLOR】―――――――――――――――――――
■フレーム
   ダークハバナ
   テンプル:ダークハバナ
【SIZE】――――――――――――――――――――
■レンズの横幅 
   47mm
■レンズの縦幅
   37mm
■ブリッジの幅
   22mm
■テンプルの長さ
   140mm

【材質】――――――――――――――――――――
■フレーム素材
   アセテート
■テンプル素材 
   アセテート 【レンズ】―――――――――――――――――――
■レンズ素材
   ガラス(両面研磨強化)
■レンズカラー 
   レイバン G-15
   可視光線透過率:15%
紫外線透過率 :1.0%以下




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2010年7月2日金曜日

■写真家?

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ボクはただただ歩いた。
目の前にある被写体を撮り続けた。
でもフィルムは限られているし、ほとんどをOKテイクで撮らなきゃいけない。
プレッシャーだ。

カメラマン? いつごろから自分は「カメラマン」になたのだろうか


「なんでも好きなもの撮ってこい、でもすべて使うからそのつもりで」

そうしてダーウィンへ降り立ち、数ヶ月の旅が始まった。

オーストラリア、ニュージーランド、フィジー。

そこには仕組まれたかのような、人との出会いに助けられ、風景を切り取った。

いまでは使わない、ニコンの銀塩カメラをにぎりしめ、知らない大地をとってまわった。


帰国後はなぜか風景というものに魅力をなくし、見えないもの、たとえば「音」などに再び惹かれるようになっていくのだった。

*


デジカメは楽だけど、昔のカメラはよかった、
「手」が「頭に描く写真」にあわせ、ズームと絞り、シャッタースピードを瞬時に
設定できたから。
はてさて、そんな手動のデジカメってあるのだろうか。
ニコンあたりで出てそうだが、高いのかな。

あの、機械式シャッターがおりる音も味があったのだった。





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■マニカルニカガート

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石作りの階段に腰をかけた
目の前には亜麻色に濁った川が横たわっている
日はすでに傾き、陰を写している
この居心地のよさはなんだろう
火葬場として栄えたこの街
人を焼く隣では沐浴しその横は洗濯場
とあるチャイ屋ではガンガーの水で茶をいれている

ボクは旅が長くなるにつれ、現地の人と同じ服を着るようになった
そして裸足で石畳をあるいた
その日は深夜の火葬場で音楽祭があった
神々が祀られたその建物のなかで一晩中演奏がつづいた
異様とか怖いとか、そんな感情は起こらず、ただただ自然だった

朝になると対岸の果てから太陽が顔を出すのがみえた
ゲストハウスの屋上からの眺めだ

今日は何をしようかと考えた








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2010年6月29日火曜日

■ パーフェクトリー ロンリー

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旅人は足をとめて振り返った
後方には砂塵でけむった歩いてきた道が長く真っ直ぐ続いていた
こんなに遠くまでやってきたのか
埃にまみれた足元
踵の減ったスニーカー

誰かが言った

彷徨うことが旅であり
目的地を目指すのは旅行なのだと

「可愛い子には旅をさせろ」か

道端に腰掛け、タバコに火をつけた
長くなる灰を凝視していたが、そこに焦点は合っていなかった
強烈な孤独の中で、豊かな想い出が昨日のことのようによみがえり、
彼の頭の中を満たした

「大衆の中の孤独」ということばもある
人に囲まれていればいるほど孤独を感じるという心理

孤独と寂しさは別物なのだろう
ひとりでいるときは寂しさを感じない

孤独感って、みんなどういうときに感じるのだろうか
女と別れ話をしたあとだろうか

長くなった灰がぽろっと落ちたのをきっかけに
タバコを携帯灰皿に押しこんで腰を上げた





カッティングの息が絶妙で、歪も微妙
こういうの、なかなか難しい


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