石作りの階段に腰をかけた
目の前には亜麻色に濁った川が横たわっている
日はすでに傾き、陰を写している
この居心地のよさはなんだろう
火葬場として栄えたこの街
人を焼く隣では沐浴しその横は洗濯場
とあるチャイ屋ではガンガーの水で茶をいれている
ボクは旅が長くなるにつれ、現地の人と同じ服を着るようになった
そして裸足で石畳をあるいた
その日は深夜の火葬場で音楽祭があった
神々が祀られたその建物のなかで一晩中演奏がつづいた
異様とか怖いとか、そんな感情は起こらず、ただただ自然だった
朝になると対岸の果てから太陽が顔を出すのがみえた
ゲストハウスの屋上からの眺めだ
今日は何をしようかと考えた
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