2010年7月2日金曜日

■写真家?



ボクはただただ歩いた。
目の前にある被写体を撮り続けた。
でもフィルムは限られているし、ほとんどをOKテイクで撮らなきゃいけない。
プレッシャーだ。

カメラマン? いつごろから自分は「カメラマン」になたのだろうか


「なんでも好きなもの撮ってこい、でもすべて使うからそのつもりで」

そうしてダーウィンへ降り立ち、数ヶ月の旅が始まった。

オーストラリア、ニュージーランド、フィジー。

そこには仕組まれたかのような、人との出会いに助けられ、風景を切り取った。

いまでは使わない、ニコンの銀塩カメラをにぎりしめ、知らない大地をとってまわった。


帰国後はなぜか風景というものに魅力をなくし、見えないもの、たとえば「音」などに再び惹かれるようになっていくのだった。

*


デジカメは楽だけど、昔のカメラはよかった、
「手」が「頭に描く写真」にあわせ、ズームと絞り、シャッタースピードを瞬時に
設定できたから。
はてさて、そんな手動のデジカメってあるのだろうか。
ニコンあたりで出てそうだが、高いのかな。

あの、機械式シャッターがおりる音も味があったのだった。





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